• BeginWaitCursor関数とEndWaitCursor関数を使用する方法
  

  // 砂時計カーソルを表示
  BeginWaitCursor()；
  または
  AfxGetApp()->BeginWaitCursor()；
  
  …処理…
  //もし途中にダイアログの表示などがあると矢印に戻るので　ex)　Dlg.DoModal；
  RestoreWaitCursor()；
  または
  AfxGetApp()->RestoreWaitCursor()；
  
  …処理…
  
  // 直前のカーソルに戻す
  EndWaitCursor()；
  または
  AfxGetApp()->EndWaitCursor()；

• 砂時計以外のマウスポインタにも変更できる方法
  

  HCURSOR hCursor， oldCursor；
  
  hCursor = LoadCursor(NULL, IDC_WAIT★)；
  oldCursor = SetCursor(hCursor)； //現在の状態をセーブしながら変更
  
  …処理…
  
  SetCursor(oldCursor)；　 //マウスポインタを元に戻す

  
  ★システム定義のマウスカーソル
  　IDC_APPSTARTING　　標準矢印カーソルおよび小型砂時計カーソル
  　IDC_ARROW　　　　　　　標準矢印カーソル
  　IDC_CROSS　　　　　　　十字カーソル
  　IDC_IBEAM　　　　　　　　アイビーム (縦線) カーソル
  　IDC_NO　　　　　　　　　　禁止カーソル
  　IDC_SIZEALL　　　　　　　4方向矢印カーソル
  　IDC_SIZENESW　　　　　斜め左下がりの両方向矢印カーソル
  　IDC_SIZENS　　　　　　　上下両方向矢印カーソル
  　IDC_SIZENWSE　　　　　斜め右下がりの両方向矢印カーソル
  　IDC_SIZEWE　　　　　　　左右両方向矢印カーソル
  　IDC_UPARROW　　　　　垂直の矢印カーソル
  　IDC_WAIT　　　　　　　　　砂時計カーソル

• 第1引数のみ渡すと、OKボタンだけのメッセージボックスが表示される。
  int AfxMessageBox(
  　LPCTSTR lpszText,　　　　 //表示するメッセージ文字列（CStringまたはNULLで終わる文字列）
  　UINT nType = MB_OK,　　 //メッセージボックスのスタイル★
  　UINT nIDHelp = 0　　　　　 //メッセージのヘルプコンテキストID
  );
  ★メッセージ ボックスのタイプ（省略時はMB_OK）
  MB_ABORTRETRYIGNORE　　[失敗][再試行][無視]
  MB_OK　　　　　　　　　　　　　　　[OK]
  MB_OKCANCEL　　　　　　　　　 [OK][キャンセル]
  MB_RETRYCANCEL　　　　　　 [再試行][キャンセル]
  MB_YESNO　　　　　　　　　　　　[はい][いいえ]
  MB_YESNOCANCEL　　　　　　 [はい][いいえ][キャンセル]
  ★メッセージ ボックスのアイコン（省略時はアイコンなし）
  MB_ICONEXCLAMATION　　　 感嘆符！のアイコンを表示
  MB_ICONINFORMATION　　　　円の中に ｉ が描かれたアイコンを表示
  MB_ICONQUESTION　　　　　　 疑問符？のアイコンを表示
  MB_ICONSTOP　　　　　　　　　　ストップ記号のアイコンを表示
  ★メッセージ ボックスのデフォルト ボタン
  MB_DEFBUTTON1　　　　　　　 最初のボタンがデフォルト
  MB_DEFBUTTON2　　　　　　　　2 番目のボタンがデフォルト
  MB_DEFBUTTON3　　　　　　　　3 番目のボタンがデフォルト
  
  ●戻り値　　クリックされたボタン（正常に表示できないときは0）。
  IDABORT　　　 ［中止］がクリックされた。
  IDCANCEL　　 ［キャンセル］がクリックされた。
  IDIGNORE　　　［無視］がクリックされた。
  IDNO　　　　　　 ［いいえ］がクリックされた。
  IDOK　　　　　　 ［OK］がクリックされた。
  IDRETRY　　　 ［再試行］がクリックされた。
  IDYES　　　　　 ［はい］がクリックされた。

• InvalidateRect関数を呼び出す。
  　void InvalidateRect( LPCRECT lpRect, BOOL bErase = TRUE )；
• またはRedrawWindow関数を呼び出す。
  　BOOL RedrawWindow(
  　　 LPCRECT lpRectUpdate = NULL，　　　//更新四角形の座標
  　　 CRgn* prgnUpdate = NULL，　　　　　　 //更新領域のハンドル
  　　 UINT flags = RDW_INVALIDATE | RDW_UPDATENOW | RDW_ERASE　//フラグ★
  　)；
  
  ★flags
  RDW_INVALIDATE 　　lpRectUpdate または prgnUpdate を無効にする。
  RDW_UPDATENOW　　影響のあるウィンドウに、WM_NCPAINT、WM_ERASEBKGND、WM_PAINT メッセージを送る。
  RDW_ERASE　　　　　　ウィンドウ再描画時、WM_ERASEBKGND メッセージを送る。RDW_INVALIDATE未設定の場合は、無効。
  

  ●ダイアログ全体を再描画
  InvalidateRect(NULL, FALSE)；
  または
  RedrawWindow()；

• ダイアログベースであれば、OnInitDialog関数で設定すればよい。
  それ以外の場合は、アプリケーション用クラスの機能定義ファイルの初期化関数（InitInstance）で定義する。メインウィンドウのSetWindowText関数を呼び出す。
  

  CString WStr;
  WStr.LoadString(IDR_MAINFRAME);
  m_pMainWnd->SetWindowText(WStr);

• CWaitCursorクラスを使用する。ローカル変数としてCWaitCursorクラスのオブジェクトを生成すると、宣言したスコープを抜けるときに自動的にマウスポインタは元に戻る。
• ダイアログ表示後等、ポインタが砂時計ではなくなった場合は、Restore関数を呼び出せは、また砂時計になる。
  

  if(…){
  　CWaitCursor WaitC;　　　　//この時点で砂時計ポインタになる
  　　…　　　//処理
  　　XXDialog.DoModal();　　　//何かのダイアログ表示
  　　　　　　　//ここでポインタは元に戻っている
  　　Waitc.Restore()　　　　　　//もう一度砂時計に
  　　…　　　//処理
  }　　//ここを抜けた時点でポインタは元に戻る
  else{
  　…
  }

• CPenのCreatePen関数でペンの種類と太さ、色を指定してペンを作成する。
  BOOL CreatePen(
  　int nPenStyle,　　//ペンの種類
  　int nWidth,　　　　//太さ（実線以外は1を指定）
  　COLORREF crColor);　//色
  PS_SOLID　　実線のペン
  PS_DASH　　 破線のペン
  PS_DOT　　　点線のペン
  PS_DASHDOT　　　　一点破線のペン
  PS_DASHDOTDOT　二点破線のペン
  …など。
• CDCのSelectObject関数で、ペンを選択する。
• 描画し終わったら、DeleteObjectする。
  

  CPen pen;
  CPen *pOldpen;
  pen.CreatePen(PS_SOLID, 1, RGB(255, 0, 0));
  pOldpen = pDC->SelectObject(&pen);　//pDCはCDC*
  //描画
  pDC->MoveTo(10, 10);
  pDC->LineTo(20, 20);など
  …
  pDC->SelectObject(pOldpen);
  pen.DeleteObject();

• CPenのコンストラクタを使うとDeleteObjectは必要ない（デストラクタがやってくれる）。
  

  CPen pen(PS_SOLID, 1, RGB(255, 0, 0));
  CPen *pOldpen;
  pOldpen = pDC->SelectObject(&pen);　//pDCはCDC*
  //描画
  …
  pDC->SelectObject(pOldpen);

• 用意されているオブジェクト。Createしないですぐに使える。
  BLACK_PEN　　　　 黒のペン
  NULL_PEN　　　　　 無色のペン
  WHITE_PEN　　　　　白のペン
  BLACK_BRUSH　　 黒のブラシ
  DKGRAY_BRUSH　濃い灰色のブラシ
  GRAY_BRUSH　　　灰色のブラシ
  LTGRAY_BRUSH　 淡い灰色のブラシ
  NULL_BRUSH　　　 無色のブラシ
  WHITE_BRUSH　　 白のブラシ
  …など。
  

  CPen *pOldpen;
  pOldpen = pDC->SelectStockObject(BLACK_PEN);　//pDCはCDC*
  //描画
  …
  pDC->SelectObject(pOldpen);

• 先頭から
  　→ファイルヘッダ（BITMAPFILEHEADER）
  　→情報ヘッダ（BITMAPINFOHEADER）
  　→カラーパレット（RGBQUAD）
  　→画像データ
  の順になっている。ただし、カラーパレットはBitCount（画素あたりのビット数）が1（2色）・4（16色）・8（256色）の場合のみ存在する。
  
  ◆ファイルヘッダ
  typedef struct tagBITMAPFILEHEADER {
  　unsigned short bfType;　　　　　//"BM"
  　unsigned long bfSize;　　　　　　//ファイルサイズ（Byte）
  　unsigned short bfReserved1;　//0
  　unsigned short bfReserved2;　//0
  　unsigned long bfOffBits;　　　　//ファイル先頭から画像データまでのオフセット（Byte）
  } BITMAPFILEHEADER;
  
  ◆情報ヘッダ
  typedef struct tagBITMAPINFO { // bmi
  　BITMAPINFOHEADER bmiHeader;
  　RGBQUAD bmiColors[1];
  } BITMAPINFO;
  
  typedef struct tagBITMAPINFOHEADER{
  　unsigned long biSize;　　　　　　　　　//sizeof(BITMAPINFOHEADER)
  　long biWidth;　　　　　　　　　　　　　　//画像の幅ピクセル数
  　long biHeight;　　　　　　　　　　　　　 //画像の高さピクセル数
  　unsigned short biPlanes;　　　　　　 //1
  　unsigned short biBitCount;　　　　　//画素あたりのビット数　1：2色　4：16色　8：256色　24：1677万色　32：429496万色
  　unsigned long biCompression;　　　//圧縮形式　0：BI_RGB (無圧縮)　1：BI_RLE8　2：BI_RLE4　3：Bitfields
  　unsigned long biSizeImage;　　　　　//画像サイズ
  　long biXPixPerMeter;　　　　　　　　　//
  　long biYPixPerMeter;　　　　　　　　　//
  　unsigned long biClrUsed;　　　　　　 //
  　unsigned long biClrImporant;　　　　//
  } BITMAPINFOHEADER;
  
  ◆カラーテーブル（8ビットの場合）
  typedef struct tagRGBQUAD { // rgbq
  　BYTE rgbBlue;
  　BYTE rgbGreen;
  　BYTE rgbRed;
  　BYTE rgbReserved;
  } RGBQUAD;

• BMPファイルからデータを読み込む。
  

  CFile BMPFile;
  BMPFile.Open("なんちゃら.bmp", CFile::modeRead);
  UINT BufSize = BMPFile.GetLength();
  LPTSTR pReadBuf = new char[BufSize];
  //読込み
  BMPFile.Read(pReadBuf, BufSize);
  BMPFile.Close();

• 読み込んだデータの先頭からBITMAPFILEHEADER、BITMAPINFOHEADER、カラーテーブル（あれば）、画像データの順になっている。StretchDIBits関数で表示すると簡単。
  

  BITMAPFILEHEADER *BMPFileHdr = (BITMAPFILEHEADER *)pReadBuf;
  BITMAPINFOHEADER *BMPInfoHdr = (BITMAPINFOHEADER *)(pReadBuf + izeof(BITMAPFILEHEADER));
  
  CRect rcView;
  GetDlgItem(IDC_PICTURE)->GetClientRect(&rcView); //ピクチャボックスののクライアント座標取得
  HDC hDC = GetDlgItem(IDC_PICTURE)->GetDC()->GetSafeHdc();
  SetStretchBltMode(hDC, HALFTONE); //ビットマップ伸縮モード設定
  StretchDIBits(hDC,
  　　0, 0, rcView.Width(), rcView.Height(), 　　// 転送先
  　　0, 0, BMPInfoHdr->biWidth, BMPInfoHdr->biHeight, // 転送元
  　　(LPVOID)(pReadBuf + BMPFileHdr->bfOffBits),
  　　(BITMAPINFO *)BMPInfoHdr, DIB_RGB_COLORS, SRCCOPY);

• フォント名とサイズのみ設定するには、CreatePointFont関数を使うのが簡単。ダイアログならOnInitDialog関数内に記述すれば最初からそのフォントで表示される。
  BOOL CreatePointFont(
  　int nPointSize,　　　//フォントサイズを1/10 ポイント単位で指定
  　LPCTSTR lpszFaceName,　//フォント名
  　CDC* pDC = NULL　//フォントサイズを論理単位に変換するためのCDCへのポインタ（NULLはスクリーンデバイスコンテキスト）
  );
  

  CFont CtlFont;
  float FontSize = 14.0;　//フォントサイズ（pt）
  CString FontName = "ＭＳ Ｐゴシック";　//フォント名
  if(CtlFont.CreatePointFont((int)(FontSize * 10.0), FontName))　//サイズはポイントを10倍する
  　GetDlgItem(IDC_CONTROL)->SetFont(&CtlFont);

• フォントを列挙するのはEnumFontFamiliesEx関数を使用する。それとペアでコールバック関数を定義する。
  int EnumFontFamiliesEx(
  HDC hdc,　　　　　//デバイスコンテキストのハンドル
  LPLOGFONT lpLogfont,　　//LOGFONT構造体へのポインタ
  FONTENUMPROC lpEnumFontFamExProc,　//コールバック関数へのポインタ
  LPARAM lParam,　　　　//コールバック関数に渡すパラメタ
  DWORD dwFlags　　　　//0をセット
  );
  //コールバック関数定義
  int CALLBACK EnumFontFamExProc(
  ENUMLOGFONTEX *lpelfe,　　　//ENUMLOGFONTEX構造体へのポインタ（フォントの論理的な属性）
  NEWTEXTMETRICEX *lpntme,　//NEWTEXTMETRICEXへのポインタ（フォントの物理的な属性）
  int FontType,　　　　//フォントのタイプ
  LPARAM lParam　　//EnumFontFamiliesExで指定したパラメタ
  

  //コールバック関数
  int CALLBACK EnumFontFamExProc( ENUMLOGFONTEX *lpelfe, NEWTEXTMETRICEX *lpntm, int FontType, LPARAM lParam ) {
  CComboBox *pComboBox = (CComboBox *)lParam;　//lParamにはコンボボックスのポインタがセットされている
  //ここでは日本語TrueTypeフォントだけをコンボボックスに追加
  if(FontType == TRUETYPE_FONTTYPE && lpelfe->elfLogFont.lfCharSet == SHIFTJIS_CHARSET )
  　pComboBox->AddString( lpelfe->elfLogFont.lfFaceName );
  return(1);　　//フォントの列挙を中止する場合は0を返す
  }
  
  …
  
  //コンボボックスを初期化する場所
  LOGFONT LogFont;
  EnumFontFamiliesEx(hdc, &LogFont, (FONTENUMPROC)EnumFontFamExProc, (LPARAM)&m_ComboBox, 0)

• フォントを列挙するのはEnumFontFamiliesEx関数を使用する。それとペアでコールバック関数を定義する。
  int EnumFontFamiliesEx(
  HDC hdc,　　　　　//デバイスコンテキストのハンドル
  LPLOGFONT lpLogfont,　　//LOGFONT構造体へのポインタ
  FONTENUMPROC lpEnumFontFamExProc,　//コールバック関数へのポインタ
  LPARAM lParam,　　　　//コールバック関数に渡すパラメタ
  DWORD dwFlags　　　　//0をセット
  );
  //コールバック関数定義
  int CALLBACK EnumFontFamExProc(
  ENUMLOGFONTEX *lpelfe,　　　//ENUMLOGFONTEX構造体へのポインタ（フォントの論理的な属性）
  NEWTEXTMETRICEX *lpntme,　//NEWTEXTMETRICEXへのポインタ（フォントの物理的な属性）
  int FontType,　　　　//フォントのタイプ
  LPARAM lParam　　//EnumFontFamiliesExで指定したパラメタ
  );
  
• MCIWndCreate関数とMCIWndPlayFrom関数を呼び出す。
  

  HWND MCIWndCreate(
  HWND hwndParent,　　　　　//ウィンドウハンドル
  HINSTANCE hInstance,　　//インスタンス
  DWORD dwStyle,　　　　　　//表示設定
  LPSTR szFile　　　　　　　　//ファイル名
  );
  LONG MCIWndPlayFrom(
  hwnd, 　　　　　//MCIWndのハンドル
  lPos 　　　　　　//開始位置
  );
  　HWND hMMWnd = MCIWndCreate(
  　　　　　　　　　　　　　GetDlgItem(ピクチャーボックスのID)->m_hWnd,
  　　　　　　　　　　　　　AfxGetInstanceHandle(),
  　　　　　　　　　　　　　MCIWNDF_NOMENU | MCIWNDF_NOOPEN | MCIWNDF_NOPLAYBAR |
  　　　　　　　　　　　　　WS_MAXIMIZE | WS_VISIBLE | WS_CHILD,
  　　　　　　　　　　　　　"Avi形式ファイル名");
  if(hMMWnd != 0)
  　　MCIWndPlayFrom(hMMWnd, 0); //再生開始

• APPクラスのDoMessageBoxをオーバーライドする

int CXXXXApp::DoMessageBox(LPCTSTR lpszPrompt, UINT nType, UINT
nIDPrompt)
{
    //退避
    LPCTSTR Save = m_pszAppName;

    //設定するタイトル
    CString WStr;
    WStr.LoadString(IDS_WINDOW_TITLE);
    m_pszAppName = WStr;

    int Ret = CWinApp::DoMessageBox(lpszPrompt, nType, nIDPrompt);

    //元に戻す
    m_pszAppName = Save;
    return Ret;

    return CWinApp::DoMessageBox(lpszPrompt, nType, nIDPrompt);
}

• COLORREFからRGBそれぞれの値を取得するには、GetRValue()/GetGValue()/GetBValue()を使う。